オオオニバスの種子の浮遊・拡散
学名:Victoria amazonica J.De. C.Sowerby
原産地 アマゾン流域
オオオニバスは開花後、約40日程度でさく果(ふくしぼうの発達した果実で、熟すると割れて種をまきちらします)が成熟します。
実は!
オオオニバスの種子の浮遊・拡散の謎。
オオオニバスの種子の浮遊・拡散
オオオニバスの種子の浮遊・拡散
種子が成熟すると果肉が腐敗し、仮種皮(種子の表面をおおっている付属物)に包まれた種子が水面に浮上し水面を漂います。
果肉が腐敗することによりガスが発生し、種子と仮種皮との間にガスが溜まり、浮袋のように膨らむことで数日間水面に浮上することが可能になります。
水面で風や波などの影響を受け、親株と遠く離れた場所に種子が運ばれた後、仮種皮が腐敗すると水底に沈み定着します。
このような方法で種子を広範囲にばらまく植物は、スイレン科の植物で多く見られ、パラグアイオニバス、オニバス、ヒツジグサ、コウホネなどがあります。
逆に、同じ水生植物であるヒシなどは種子に錨の役目をする刺を有します。
オオオニバスは広範囲に種子をばらき、新天地を求めるのに対し、ヒシなどは親株の近くに種子を落とし、水中の波や流れなどで遠くに運ばれないように、鋭い刺が錨の役目をしていると考えられています。
これは、親株が生育できた環境下なら、翌年、親株と同様に子孫も無事生育できるであろうということにより、種子が広範囲に分散されることを防止するためであると考えられています。
植物の智恵かもしれませんが、なんだか性格のように感じられて面白いと思います。あるいは、進化の過程にあった何らかの出来事がそれぞれの植物の進化の方向を変えたのでしょうか?まだまだ解らない不思議なことがいっぱいありますね。

前のページへ