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野生のチューリップ

キューケンホフのチューリップ
●オランダのキューケンホフの園芸品種のチューリップ
ツリパ・ヴヴェデンスキー ツリパ・サクサティリス
●ツリパ・ヴヴェデンスキー
(Tulipa vvedenskyi)
●ギリシアクレタ島の
ツリパ・サクサティリス

 
チューリップといえばオランダ、園芸品種の改良や球根生産国として有名ですが、ここには野生のチューリップは一種類も分布していません。
 歴史をひも解くと、まず16世紀にトルコのスルタン(大王)から贈られた野生種や変わりものが欧州へ紹介されました。
17世紀にはオランダ、フランス、イギリス人たちは昔の絵画にあるような花色が複雑に混じり合ったチューリップを収集しはじめました。
当時は知られていなかったのですが、これらは、園芸家が一番恐れるウイルス(バイラス)罹病株だったのです。
投機熱も高まり、時には工場と球根を交換してしまう人も現れる始末でした。
 野生のチューリップは、中央アジアを中心に多種類が分布、少数種が南欧や天山山脈にも見られます。
生育環境は荒れ地が多く、例えばギリシアのクレタ島では美しい桃色の花のツリパ・サクサティリス(ラテン名)が点在しています。冬〜春に雨が降り夏は乾ききるといった典型的な地中海式気候の場所です。球根の中でもチューリップの場合掘り上げて乾燥させるのは気候によるもので、水はけの悪い場所に植えっぱなしにすると、腐りやすくなります。

 野生種としてほかには真っ赤なマキシモヴィッチー、黄色に赤い線のはいるクリサンタなどが代表として挙げられ、いずれも小形で愛らしいものです。
 咲くやこの花館では20種類以上の野生種を1月〜3月に咲かせ、順次高山植物室でご覧いただいています。
通常3、4月に開花をしますが、秋に5℃で約40日間、以降15℃で管理をすると季節を先取りして開花をさせることができます。
 ぜひ、早い春と野生の美をお楽しみください。



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●ツリパ・サクサティリス
●ツリパ・クリサンタ
インド北西部原産
●ツリパ・リニフォリア
中央アジアのボクハラ原産
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●ツリパ・ウイルソニアナ
イラン、カザフスタン原産
●ツリパ・フミリス
イラン北部原産
●ツリパ・クルシアナ「シンシア」

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