←エゾコザクラ、チングルマ、エゾノツガザクラなど色とりどりのお花畑。
雪がとけるとにいっせいに花を咲かせます。
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お花畑の広さと高山植物の種類の多さで日本一のスケールを誇る大雪山。北海道のほぼ中央に位置し、アイヌの人々は「カムイミンタラ(神の座)」や「ヌタクカムウシュッペ(湿地のある神秘の場所)」と呼んできました。標高2290mの主峰旭岳をはじめ、黒岳、北鎮岳、白雲岳など2000m前後の山々が、十数座連なります。これらの山の総称が大雪山です。急峻な日本アルプスとくらべると標高も低く、穏やかな山容の大雪山ですが、より北に位置することから本州の3000m級の山に匹敵する生育環境がみられます。
■なだらかに広がるお花畑
ロープウェイやリフトを使うと、トドマツやエゾマツ、ダケカンバの森を一気に抜けることができます。大雪山では1700mあたりが気温の低下と風雪の激しさから高い木が生育できなくなる森林限界となり(日本アルプスでは2400m付近)、これを越えると視界が開けてハイマツとお花畑の世界が始まります。なだらかな稜線を歩けば、山のおおらかさや広さを実感しながら花を楽しむことになるでしょう。日本最大の高山帯となる大雪山にはおよそ200種の高山植物が生育し、ほかの地域では見ることができない種類も含まれます。
←ホソバウルップソウ
(ゴマノハグサ科)
湿った砂礫地にみられる多年草で、大雪山でしか見ることができません。
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■可憐な花の咲くところ
一年の大半を雪に閉ざされる大雪山の高山植物は、6月の終わりから8月にかけての短い一時期に可憐な花を咲かせます。これらをよく観察してみると、種類によって生育する場所を選んでいることがわかります。
風当たりが強く、積雪の少ない尾根や西斜面は、冬の低温と乾燥に直接さらされます。さらに土壌が凍結と融解をくり返して不安定となり、砂礫が移動しやすくなります。ここには、コマクサやホソバウルップソウ、エゾタカネスミレ、エゾオヤマノエンドウなど乾燥に強く、地下部分が発達した植物がみられます。
←キバナシオガマ(ゴマノハグサ科)
草地になりつつある礫地に生え、日本では大雪山のみに分布します。
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いっぽう、冬の季節風の風下となり積雪の多くなる東斜面やくぼ地では、雪によって低温と乾燥から守られます。また、夏になると雪が解けて豊富に水が補給されます。このような場所では、雪の消える短い間に花を咲かせ、種子を結ぶエゾコザクラやチングルマ、エゾツガザクラなどの美しいお花畑が広がります。
咲くやこの花館でも春から夏にかけて高山植物がもっとも輝く季節を迎えます。ぜひ、気軽に楽しめる花の旅にお出掛けください。
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↑チシマクモマグサ(ユキノシタ科)
湿った礫地に生育し、岩の間でまとまった株になります。 |
当館で見られる
大雪山の植物たち |
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←エゾツツジ
(ツツジ科)
高さ20pほどの落葉小低木で、鮮やかで美しい花を咲かせます。ツツジのなかではもっとも高山に生育します。
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←エゾノツガザクラ
(ツツジ科)
常緑の矮小低木で、雪渓の縁や湿地にカーペット状となって群生します。後方の白い花はバラ科のチングルマです。
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←エゾタカネスミレ
(スミレ科)
風当たりの強い礫地に生え、厚い葉で強い日差しと乾燥に耐えます。隣に咲くのはゴマノハグサ科のイワブクロです。
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←コマクサ
(ケシ科)
砂礫地に生え、気品のある花姿から「高山植物の女王」と親しまれます。天然記念物のウスバキチョウの幼虫の食草です。
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■北海道 大雪山の山々 ----登山道
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