←アフリカ大陸最南西端ケープポイント
大西洋とインド洋の合するところ
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アフリカ大陸の最南西端に位置する喜望峰は、歴史的にも地理的にも私たちにロマンを感じさせてくれます。ポルトガル人のバーソロミュー・ディアスや、ヴァスコ・ダ・ガマが、インド洋航路の発見に夢を求め、大西洋とインド洋の合するこの岬を見つけ上陸したのは、15世紀後半のことでした。
■プロテア、エリカなどが群れで咲く
望峰を含むケープ半島から海岸沿いに東へアフリカ大陸最南端のアグラス岬に至る地域は、世界でも指折りの野生植物群の宝庫です。この野生草花群を総称して現地ではフィンボスと表現しています。冬に大半の雨が降り、他のシーズンは乾燥気味の温暖な地域の、痩せた土地に生育しています。この地域が緯度(南緯35度)のわりに温暖なのは、インド洋沖を北から南に流れる暖流(アグラス海流)の影響で、地中海性気候となっているためです。
このフィンボスを構成している3大植物群はプロテア(属)、エリカ(属)、イネ科に近縁のレスティオ(属)で、中でもプロテアは200種以上、エリカは650種以上が生育しています。さらにラン科も200種以上あります。
←ピンクッション、針山の形をしている
(レウコスペルムム・プルリデンス)
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プロテア属の中で、花径が30cmにもなる最大の種がキング・プロテアと呼ばれ、南アフリカ共和国の国花になっています。この花は少し前から、切花として日本に輸入されています。プロテアの語源は、ギリシャ神話の神の一人、プロテウスからきています。この神は、実に様々な形にその姿を変えることができるといわれ、多様な形状を呈するヤマモガシ科のこの植物に、そのイメージをダブらせたのです。他に切花として人気のあるのが、ピンクッションと呼ばれる針山の形の花でプロテアに近縁のレウコスペルムムです。
■園芸植物のふるさと
この地域にはこの他にも、私達になじみ深い花の野生種が多数あります。乾期に強い球根植物も多くフリージア、グラジオラス、ホンアマリリス、グロリオサやアガパンサス、カラーなどがあげられます。
←ケープタウンのシンボルテーブルマウンテンとジャカランダの花
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これらの花をヨーロッパに持ち込んだのは18世紀後半のイギリスのプラントハンター達でした。南アフリカから、400種にも及ぶ植物を本国に持ち帰り、それらは、その後、改良を加えられ、今も私たちのまわりで美しい花を咲かせています。中でもストレリチア(極楽鳥花)とペラルゴニウム(ゼラニウム)は、当時のヨーロッパ園芸界で大人気を博しました。
フィンボスの生育する地域は冬以外は雨が少なく乾燥しているため、山火事がよく発生します。ここの植物の多くは、種子を堅い殻にまもらせ、あるいは、アリに種子を土中に運ばせ、数年間休眠して、山火事のあと、その余熱で目覚めて発芽して、種の保存を図っているのです。
当館で見られる
南アフリカの植物たち |
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←ディサ・ウニフロラ(ラン科)
「テーブルマウンテンの誇り」 と呼ばれている
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←ストレリチア(極楽鳥花)(ストレリチア科) |
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