←コロニア側から眺めた対岸の岩山(ソケーズロック)
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■どこまでも続くマングローブ
日本のはるか南東、グアム島からさらに約4時間飛ぶと、サンゴ礁とマングローブに囲まれた緑あふれる大きな島、ポンペイ(ポナペ)島が現れます。かつては南洋群島と呼ばれ日本とのかかわりも深く、また悲しい戦争の歴史も残されています。
太平洋上に点在するミクロネシアの小さな島々の中でひときわ大きく、高い山々と生い茂る樹木とに覆われたこの島は、熱帯雨林気候に属します。多彩な植物群と、島の中央部にそびえる最高峰のナナラウト山(海抜787m)などから流れ出る数多くの河川によりすばらしいマングローブが発達しています。
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←ホウガンヒルギの実
←フタバナヒルギの長い根
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小さなボートでマングローブ内の水路を進むと、沖縄などで見られるヤエヤマヒルギやオヒルギをはじめ、非常に長い気根を出すフタバナヒルギや丸く大きな実をつけるホウガンヒルギなど、日本ではお目にかかれない種類のものが、いずれも20mを越す高さにまで生い茂り、その雄大なスケールに圧倒されます。頭上には、長い尾をたずさえ純白に輝く鳥シラオネッタイチョウが飛び交います。その優美な姿は青い空や木々の緑と調和してさらに熱帯の島の雰囲気を高めてくれます。
島を一周する道路は未舗装部分が大半で、沿道には栽植されたマンゴーの大木が点在します。
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この付近の島々の固有種で、天空にそびえ立つような姿のタイヘイヨウゾウゲヤシの群落や、山の尾根には同じく固有種のオトコヤシの林立している様も見渡せます。森の中は湿度が高いので樹上にはラン類やシダの仲間など豊富な着生植物や、はっと驚くような濃赤色のポナペサンタンカの花が見られます。一方、日当たりのよいところでは美しいピンクをしたマリアナノボタンが旅人を迎えてくれます。
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↑ポナペサンタンカ
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■熱帯特有の食べものアラカルト
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↑タロ(人の背と比べると
その大きさに驚かされる)
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太平洋諸島では、重要な主食とされていたパンノキやタロ、ヤムと呼ばれるイモ類、そしていろいろな種類のバナナなどがいたるところで見られます。ミクロネシア連邦の首都コロニアから郊外へ出ると、人家の周りにはこれら主食とされていた植物とともに、パパイアやサトウキビ、野菜や、花木などが雑然と植えられ、付近にはイヌ、ネコ、ブタ、ニワトリなどが歩き回り、のどかな雰囲気をかもし出しています。
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また、ヤム(ヤムイモ、ヤマノイモ類の総称)の株元はブタに掘り返されないよう石で囲われ、そのつるは樹上に長く伸びています。水分の多い場所によく育つタロ(タロイモ、サトイモ科で食用になるものの総称)も、日本でのサトイモを見慣れた目にはその大きな株立ちに驚かされます。
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きれいな空気と熱帯の強烈な太陽光により、濃緑色の葉と原色の花色が生き生きと照り輝き、ハイビスカスもひときわ違った印象を受けます。また、農業開発の研究基地として設置された農業試験場には、パンノキのタネなし品種やいろいろな熱帯果樹をはじめ、コショウなど有用植物の数々が収集・栽植されています。さらに、マングローブの中に静かにたたずむナンマドールの遺跡も、与那国島の海中石造物との関係も取りざたされるなど、多くの謎とロマンに満ちた豊かな島です。
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↑タイヘイヨウゾウゲヤシの実 (象牙の代わりにボタンや工芸品として利用)
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