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▲ビクトリア山のふもとに広がるルイーズ湖。
「カナディアンロッキーの宝石」と称えられる氷河湖です。

■はるか昔は海の底だったロッキー山脈
 北アメリカ大陸を背骨のようにつらぬくロッキー山脈。アラスカからメキシコまで、およそ4500kmの長さを誇ります。今から6000万年前に造山活動によって海底から地上に姿を現した山々は、100万年前には厚い氷河に覆われました。氷河は山々を激しく削り、溶けては多くの川や滝、湖となりました。こうして生まれた雄大な連峰のうち、カナディアンロッキー山脈国立公園群がユネスコの世界遺産に指定されています。

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▲カルタ・レプトセファラ
(キンポウゲ科)黄色い花を咲かせる日本の
リュウキンカの仲間で、流れの近くを好みます。

 山脈をはさんで東と西では降水量がかなり違い、植物の様子も異なります。太平洋からの暖かく湿った風の影響を受ける西側では、アメリカツガやアメリカネズコなどがうっそうとした森林を形成します。山脈の東側は乾燥し、ダグラスモミやポンデローサマツなどのまばらな林はやがて草原へと変わります。明るく乾燥した草原では、ウチワサボテンの仲間も見られます。

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ファセリア・セリシア(ハゼリソウ科)▲
険しい崩落地に育つ高山植物で、
葉には銀色の毛が生えています。

■花を訪ねて 歩いてみよう
 山歩きの楽しみの一つは、厳しい環境の中でたくましく、そして可憐に咲く花に出会うことではないでしょうか。カナディアンロッキーはロッキー山脈の中でも北に位置するため、それほど標高を上げなくても高山植物を見ることができます。国立公園内にはトレイル(小径)があり、比較的容易に大自然の懐へと入ることができます。


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▲色とりどりの花におおわれたお花畑。

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ピンクの花はゴマノハグサ科のアルパインペイントブラシで、絵筆にちなんで名付けられました。▲

 トレイルは深い針葉樹林から始まり、林床に咲くゴゼンタチバナやオダマキの仲間が私たちを迎えてくれます。しだいに木々が低くまばらになり、やがて視界が開けてゆったりと広がる亜高山草原にさしかかります。ここでは、冬の深い雪が厳しい寒さや乾燥から植物を守り、夏の雪解け水が豊富に水分を供給します。初夏には黄花のカタクリの仲間やアネモネの大群落が、盛夏にはウサギギクやアズマギク、ペイントブラシの仲間などの美しいお花畑になります。さらに進むと、岩場歩きとなる高山帯の入り口に達します。植物は、寒さや強風、多雪から身を守るため、地面をはうような形をしたり、革質や毛のある葉をもつものが多くなります。
 当館でも春から夏にかけて高山植物の季節を迎えます。ぜひ、手軽に花の山旅をお楽しみください。


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▲トレイル沿いのアクイレギア・
フラベスケンス(オダマキの仲間)。

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ホテイラン(ラン科)
林床に咲く春を告げるランで、
英名は「ビーナス スリッパー」です。▲

当館で見られる
カナディアン・ロッキーの植物たち

写真をクリックすると拡大画像を表示します。▲ドリアス・オクトペタラ
(バラ科)
日本の高山に見られるチョウノスケソウの仲間で、石灰岩の上にマット状に広がります。革質の葉で高山の強い風に耐えます

写真をクリックすると拡大画像を表示します。▲ムシトリスミレ
(タヌキモ科)
花がスミレに似た食虫植物。葉の表面にある腺毛が粘液を分泌して虫を捕らえます。

写真をクリックすると拡大画像を表示します。▲エリゲロン・アウレウス
(キク科)
カナディアンロッキーを彩る明るい黄金色の花で、岩まじりの斜面に見られます。

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