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西海岸のお花畑のようす▲

■花の浮島〜礼文島
北海道宗谷岬の西に浮かぶ礼文島は、春から夏の終わりにかけて約300種類の高山植物が西海岸を中心に島のいたるところで次々と咲き、観光客の心を和ませてくれます。礼文島は南北23km、東西8km、周囲72kmと細長く、島の中央部には最高峰(標高490m)の礼文岳があります。全体的には標高差のあまりないゆるやかな島で、山すそが海岸までなだらかに広がる東海岸と、険しい断崖絶壁の西海岸とでは対照的な地形を見せています。


写真をクリックすると拡大画像を表示します。 ▲レブンアツモリソウ

■散策路いっぱいに広がる高山植物
 6月上旬にもなると礼文島は花の季節を迎え、その姿を一目見ようという人たちで賑わいます。北海道稚内(わっかない)からフェリーで約2時間、礼文島へ降り立つとまず最初に出迎えてくれるのがミヤマオダマキ(紫)です。この島の魅力は、海岸の雄大な景色を見ながら高山植物が見られることでしょう。とくに西海岸のレブンコザクラ(紅)、エゾノハクサンイチゲ(白)、レブンキンバイソウ(黄)、チシマフウロ(紫)、ミヤマキンポウゲ(黄)、レブンハナシノブ(紫)、ネムロシオガマ(白)、チシマキンレイカ(黄)など色鮮やかなお花畑が散策路いっぱいに広がります。
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サクラソウモドキ▲
さらに、ひかえめな姿が愛らしく、礼文の町の花に指定されているレブンウスユキソウ、日本ではここでしかお目にかかれないレブンソウ、礼文滝に向かって流れる水辺に咲くサクラソウモドキ(紅)などの可憐な花も見逃すことはできません。また、この島で一番有名な花といえば淡黄色の花を咲かせるレブンアツモリソウですが、心ない人たちの盗掘などが原因で激減し、現在では柵が設けられた保護区でしかお目にかかれません。

■海岸で高山植物が見られるのは…なぜ
 一般に高山植物は標高2,500m以上(本州中部)の高山帯まで登らないとお目にかかれません。しかし、この島では不思議なことに海岸に多く、また標高が低いことから他の地域よりも早く可憐な花を見ることができます。 なぜ、このような標高の低い場所で高山植物が見られるのでしょうか。それは緯度が高いことも大きく影響していますが、礼文島の中で多くの高山植物が生育している西海岸の気候にその秘密が隠されていました。 東海岸が晴天の時でも、西海岸に近づくにつれて次第に霧が濃くなり、立つことすらできないほどの強風が吹くこともあります。まるで、本州中部の高山の頂上付近が荒れた時の気候を思わせるほどです。 このような島特有の厳しい気候条件が気温を低下させるため、そこに適応した種類だけが育ち、春の訪れとともにつぎつぎと花を咲かせます。

当館で見られる礼文島の植物たち

写真をクリックすると拡大画像を表示します。▲レブンソウ
マメ科
礼文島の固有種。近寄ることが困難な断崖絶壁の草地に見られます。

写真をクリックすると拡大画像を表示します。▲レブンウスユキソウ
キク科
エーデルワイスの仲間が海岸近くに見られるのは珍しい。

写真をクリックすると拡大画像を表示します。▲ウルップソウ
ゴマノハグサ科
和名は発見された千島列島のウルップ島から名づけられました。

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